Silvaco, Inc. (以下シルバコ)は本日、低消費電力・高密度メモリ・シリコンIPのリーディング・プロバイダであるDolphin Integrationが、先端プロセス技術を使用するSRAMメモリ設計において信頼性評価を行うフル・メモリ統計解析に、シルバコのVariation Manager™を採用したと発表しました。
メモリIPのばらつきに対する調査や歩留まりの正確な解析は、メモリ設計者が直面する重要な課題です。最先端のソリューションを利用したとしても、フルチップのメモリに対してSPICEシミュレーションを実行することは難しく、モンテカルロ解析の実行は現実的ではありません。メモリ設計において、メモリ全体の歩留まり予測は今もなお究極のニーズです。このミッションが、シルバコVariation Managerの革新的なソリューションXMA (eXtreme Memory Analysis)により実現可能となります。直感的で使いやすいXMAにより、メモリ全体の再構築とシミュレーションが可能になります。XMAは迅速な故障検出やメモリ全体の歩留まり予測に向けて、非常に効率的なばらつき考慮解析を可能にする比類無き機能を提供します。
さまざまなプロセス技術で何年にもわたりVariation Managerを活用してきたDolphin Integrationは、この1年でシルバコとの協力関係を強化し、自社のメモリ設計フローにVariation Managerをより密接に統合しました。「これこそ我々が心待ちにしていたソリューションです。メモリ全体のシミュレーションや正確かつ迅速な歩留まりの解析は、長い間切望してきた機能です。」とDolphin IntegrationのBusiness Operations ManagerのFrédéric Masson氏は述べています。「Variation Managerを当社のミックスド・シグナル・シミュレータSMASH™と連携させた結果、メモリ・アーキテクチャの歩留まり検証を高速に行うことができ、自社製品の電気的検証において効率が全般的に改善し、市場投入までの時間を短縮することができました。」
「メモリIPで最も先進的なプロバイダーの一つであるDolphin Integrationが新世代の設計にVariation Manager XMAを選んだ事実は、その有効性の証しです。」とシルバコ・フランスのGeneral Manager、Firas Mohamedは述べています。「メモリ全体のばらつきに対する解析、効率的な故障検出、正確な歩留まり予測は、EDA市場で未解決のままです。この革新的なVariation Manager XMAは、待ち望まれてきたこれらクリティカルなニーズに応えるかつてないソリューションです。」
メモリ設計の異なる要素には、適切なばらつき解析技術で対処しなければなりません。Variation Managerはメモリシステムの3つの主要部分に対応します:Variation Managerは顧客の設計フローに容易に統合でき、直感的で使いやすいインターフェースを有します。一般のサードパーティおよび社内製のトランジスタ・レベルのシミュレータに対応し、プロセス・デザイン・キットやSPICEネットリストを修正することなく利用できます。
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